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シロアリの生態と駆除について 2019年10月
和歌山県でも本格的な秋が始まり、だんだん寒くなる日々が過ぎ去っていきます。もうじき冬が始まろうとしていますが、今年一年の中で害虫に悩まされた方は多いのでないでしょうか?今回は今年一年のおさらいとしまして害虫についてお話していこうと思います。害虫の中でも、和歌山県で最も被害報告が多かった『シロアリ』について生態と駆除を分かりやすくお伝えしていこうと思います。
まず生態です。白いアリという名前がついている『シロアリ』ですが、実はクロアリとは食性も生態も全く異なり、どちらかというと害虫を代表するゴキブリやハチの仲間です。シロアリの主食は自然界でも珍しい『木』です。シロアリは木の主成分である『セルロース』を栄養としています。自然では倒木などを土に還す役割があります。そのシロアリを主食にしている動物や昆虫もいます。この重要なことにお気づきでしょうか?シロアリは植物性たんぱく質を動物性たんぱく質に変換することができ、自然でも食物連鎖において重要な立ち位置に存在しています。しかし、自然界では大活躍のシロアリも人間会では木材建築を破壊してしまう天敵となってしまいます。クロアリは女王を中心とした社会性昆虫であるのに対して、シロアリは女王と王のペアを中心とした社会性昆虫です。卵から幼虫を経てほとんどのアリは働きアリとなりますが、一部は頭部が発達した兵アリとなります。コロニー(集合体)がある程度大きくなくるとニンフという階級のアリが誕生していきます。やがて羽が生え、羽アリとなって一斉に飛び立ちます。飛び立った羽アリは着置すると羽を落とし、オスとメスが新たなカップルとなり新しいコロニーを作り始めます。
世界では約2500種類、日本には22種類のシロアリが生息していますが、大半のシロアリは土壌改良に重要な役割を果たしている益虫です。家屋に被害を及ぼすシロアリは4種類ですが、主要なのは『ヤマトシロアリ』と『イエシロアリ』特にヤマトシロアリが多く、8割~9割を占めています。この2種に関しては和歌山県でも多くの被害報告があります。『ヤマトシロアリ』は体長3㎜~6㎜で1つの集団(コロニー)の個体数は2万~3万匹です。北海道の南部から本州、九州とほぼ日本全域に生息しています。山や林の朽ち木や、庭や家の土台のあたりの湿って腐りかけた木材などでよく発見できます。「エサ=巣」であるため、エサ場の環境が悪くなると、新しいエサ場を求めてコロニーごと移動します。『イエシロアリ』は体長3㎜~7㎜で1つのコロニーの個体数はヤマトシロアリを大きく凌ぎ100万匹近くです。そのために大きな巣を作る必要があるので、屋根裏や床下、土中などで巣を作ります。そこを拠点に長い地下道を作って侵入するため、家についたシロアリだけではなく、巣を探して巣ごと駆除することが必要です。生息地はヤマトシロアリよりも温暖な気候を好んでおり日本では関東圏から九州までの太平洋側の地域に分布しています。両者の見分け方は働きアリでは難しく、羽アリか兵アリで識別します。まず羽アリでの識別方法です。ヤマトシロアリは黒色の羽を持っています。4月~5月の昼間に一斉に飛び立ちます。一方、イエシロアリは茶褐色の羽を持っています。6月~7月の夜に飛び立ちます。兵アリでの識別方法です。兵アリは働きアリよりやや大きく、頭の先端に大きなハサミを持っているため、その頭の形で見分けます。細長く円筒状の形をしているのがヤマトシロアリです。どちらもそれぞれ特徴がありますが、小さいのに変わりありません。見分けるのは困難であると思われます。
また極僅かですが、外来種のシロアリも生息しております。代表的であるのが『アメリカカンザイシロアリ』と『ダイコクシロアリ』です。『アメリカカンザイシロアリ』とは名前の通りアメリカからの外来種であるため、海外からの木材や家具の輸入時に付着して日本に住み着いたと推測されています。日本ではイエシロアリと同様斧範囲で生息しております。体長はアメリカンサイズで上記の2種の2倍。1つのコロニーの個体数は約2000~3000匹程です。『ダイコクシロアリ』は今までに説明したシロアリよりさらに温暖な気候を好みます。日本では主に沖縄県や奄美大島、小笠原諸島などに分布しています。和歌山県ではまだダイコクシロアリによる被害報告は確認されておりません。今後の可能性があるとすれば木材や家具に付着して来ることですが、世界では熱帯地域で生息しているため、和歌山県での気候では生存していけないと思われます。ダイコクシロアリは少し特殊で、大きな巣を作る能力がなく、小集団で発見されています。まだ被害報告が和歌山県でも確認されていないこともあり、情報が少なく外来種でもあることから危険性が予測できないところが最もの特徴かもしれません。
続いてシロアリによる被害についてです。ヤマトシロアリは湿った木材を食べて栄養と水分を摂取します。あまり食欲は旺盛ではないので、加害の方も緩慢です。家の被害も、浴室や湿気の高い床下などの下部に集中しています。イエシロアリは繁殖力が強く、古い木材よりも新しい木材を好みます。食欲は旺盛で加害も急激なため、被害が家屋全体に及んで家が倒れることもある危険種です。大抵の場合、シロアリは土の中から家の基礎部分を伝って、床下の木材部分に侵入しそこで営巣します。シロアリは光と乾燥を嫌う傾向がありますので、エサを探すためでも木材の外に出てくることは滅多にありません。最も住処にしている場所が主食である木材であるため、その場所を食べ尽くさない限り姿を現す必要はないのです。逆に姿を発見してしまうと、その場所がすでに食べ尽くされていることになるため、注意が必要となります。家の中で被害の危険性が高いのはキッチン、トイレ、浴室になります。これらの共通点としては『水回り』という点です。上記でも少し説明しましたがシロアリのほとんどは『乾燥』を極端に嫌います。そのため、湿り気を求めてその3点の場所が被害を受けることが多いようです。しかし、アメリカカンザイシロアリは乾燥に強い特徴を持っています。よって、家の中でも水回り以外の場所でも被害を受ける可能性があります。被害の範囲は家だけではありません。和歌山県での被害報告では家具の被害も多数ありました。例としては使わなくなったグランドピアノや輸入物の家具、スピーカーなどからシロアリが発生していたことがあります。シロアリは目に見えない場所で繁殖しています。シロアリの女王ありは一年産卵します。特に春から夏、特に温度と湿度の上がる梅雨の後半に大量の卵を産み増殖します。産卵数が多いのは春、夏ですが、秋や冬にも産卵するケースがあります。近代では暖房器具や加湿器などが発達と普及しており、それらの影響が大きくシロアリにも快適な空間を提供しているケースがあります。冬だからと油断しないでください。
続いてシロアリの駆除についてお話していきます。「シロアリの駆除は専門業者以外してはいけない」という訳ではありません。というのも、害獣や害鳥の駆除となると市町村の許可や特殊な資格を必要とするケースがあるため、確認の意味を込めてお伝えしました。シロアリの予防や駆除については基本的にスプレー式タイプで直接シロアリに吹きかけて駆除するものです。また塗料タイプのものもあります。塗料タイプはシロアリが木材を食べたときに駆除する待ち伏せタイプです。その塗料によっては木材の腐食防止にもなります。また塗料タイプでは建材に塗る、建材に穴を開けて直接注入する、直接散布する、土壌に散布するなどの様々なタイプがあります。注意点としては効果を期待するあまり散布しすぎてしまうと臭いが残ることや、健康を害することにつながる危険性があるので注意が必要です。シロアリの予防や駆除になると基本的にDIYの技術と知識が必要となります。予防であれば、季節ごとのシロアリのチェックなどはDIYでも十分行うことができると思われます。しかし、すべての人がDIYを趣味としているとは言えません。特に駆除ともなれば、DIYの趣味の領域でも完璧に駆除することは容易ではありません。さらにDIYはコストもかかります。シロアリとは徹底的に駆除する必要があります。またシロアリの対策としては家を建築する際に、シロアリに強い素材で家を建てる、上記のように物理的にではなくとも間接的に火災保険と同じように『シロアリ保険』というものもあります。今から家を建てようとされている方はこのような対策を取るのも良いかと思われます。
ではすでに建っている家はどうよればよいのか?シロアリの不安を感じ取った、被害を発見したら、まずは専門業者に相談や、無料調査を依頼しましょう。シロアリを捕獲している場合、メールや写真を送ってシロアリかどうかの判断をしてくれるシロアリ駆除業者もいます。和歌山県では便利者和歌山がそのような業務を担っています。無料と言っても業者にとっては大切な営業活動の一環ですから、その内容はシロアリの危害を把握するのに充分なものになります。立地環境、家の外回り、床下、室内を調査してもらい、シロアリの有無を判断してもらう。もし繁殖しているなら種類を特定し被害の広がりを想定してもらう。その上で駆除とその後の予防計画を立てて提案してもらう。ここで注意しなければいけないのが、いきなり料金を請求してくる違法の業者が時々いるということです。上記でも説明した和歌山県にある便利屋和歌山はそのような業者とは違います。家は家族の財産です。その財産を守る術を教えてくれるパートナーであるため、いろいろとメンテナンス計画などを相談できる業者さんを見つけておくのも良いかもしれません。シロアリの駆除にはアフターフォローも必要になります。基本的に、正規のシロアリ駆除の業者であれば、シロアリの発生が確認できず、被害の痕跡が見つからない場合は、調査は終了しそこまでの費用は無料となっています。シロアリの被害が見つかり、予防・駆除対策を行った後や、被害が発生していなくても予防対策を依頼した場合は有料になります。