春の雑草の刈り方と対策
今年も春がやってきました。以前暖かくなると害虫等の虫たちが多くなるとお話したと思いますが、虫だけではありません。植物も多く発生し始めます。植物と言っても様々な種類があります。お花見で盛んな桜などきれいで見ごたえのある植物ばかりだとよいのですが、そう上手いことにはなりません。自宅の庭や空き地に雑草が多く生える時期になりました。今回は春から生えてくる雑草の種類と基本的な雑草の刈り方などについてお話していきたいと思います。雑草は一般的には小さければ小さいほど処理が簡単です。ですので、春から芽を出し始める雑草たちは大きく成長する前に春のうちに発芽防止剤を使って対策してしまうのを目的にしています。雑草は一年を通して成長していく種類がほとんどですのでこの時期に対策するとぐっと楽になります。
 それでは春の雑草の種類を説明しています。まずは春に発生する一年草です。一年草とは一年のサイクルで、発芽、開花、結実、枯死するものを指します。
初めに『メヒシバ』イネ科です。オヒシバと共に夏の畑地におけるイネ科強害雑草の1つです。発生量が多く、対策を怠ってしまうとあっという間に広がります。4月頃から発生し、7月~9月には高さ40~80㎝まで成長します。メヒシバは日本全国に分布しています。続いて『ヤハズソウ』(広葉雑草・マメ科)です。畑地・道端・空き地など雑草が発生する場所は様々ですが、この雑草は場所を問わずに発生し、しばしば群生します。5月頃から発生し、高さは10~50㎝まで成長します。8月~9月には淡紅色の小さな花を咲かせることが大きな特徴です。ヤハズソウも日本全国に分布しています。続いて『ブタクサ』広葉雑草・キク科です。北アメリカ原産の帰化植物で、場所を問わず生育しますが、特に土の柔らかい所を好むようです。花には花粉が多く、風で飛散しやすい為、花粉症の原因にもなります
5月頃から発生し、60~100㎝まで成長します。8月~9月に枝先に緑色の花を咲かせます。ブタクサも他の雑草と同じく日本全国にて分布しています。一年草は以上になります。
 続いて春に発生する多年草という種類もあります。多年草とは寒い時期になると地上部が枯れます。しかし、地下部に栄養を残しており翌春に芽を出して成長する雑草のことを言います。通常一年草よりも厄介で駆除が難しいです。まず『スギナ』広葉雑草・トクサ科です。場所を問わず生育しますが、特に酸性の土壌を好みます。地下茎により繁殖するため、草刈りや弱い除草剤では処理しきれない場合が多く、強害雑草として有名です。3月頃がから発生し、まず初めに胞子茎(ツクシ)が芽を出し、その後に栄養茎(スギナ)が地上に芽を出します。栄養茎の高さは30~60㎝まで成長します。発生地として日本では北海道~九州に分布しています。続いて『ヨモギ』広葉雑草・キク科です。場所を問わず生育します。若芽は草餅の原料となり、葉は薬草として利用されていることは皆様もご存知だと思われます。3月頃から発生し、地下茎が地中を横に伸びていきます。茎は直立し高さ50~100㎝まで成長します。8月~10月に茎の先に黄緑色の花を多数咲かせます。ヨモギは日本全国に分布しています。続いて『チガヤ』イネ科です。道端、田んぼ、堤防、荒地などに生育します。地下茎を伸ばして繁殖するため防除が難しい強害雑草です。5月頃から発生し、15~50㎝まで成長します。越年したものが6月頃に開花します。この雑草も日本全国に分布しています。続いて『ススキ』イネ科です。山野や丘陵地、土手などに多く生息します。5月頃から発生し、茎は丈夫で節が高くなり大きな株となります。高さは非常に高く1~2.5mまで成長します。9月頃に茎の先に大きな穂をつけます。ススキも日本全国で分布しています。続いて『ヨシ』イネ科です。沼や池、川岸や水路、湿地に大群落を作って生育します。5月頃から発生し、茎が直立に伸び高さは2~3mまで成長します。8月~9月に淡紫色の長さ10~40㎝の大きな花穂をつけます。この雑草は日本の本州から九州に分布しています。続いて『イタドリ』広葉雑草・タデ科です。荒地、原野、道端、土手などに群生する大型の雑草です。5月頃から発生し、太い地下茎が四方に伸びて所々から芽を出し始めます。高さは1~1.5mまで成長します。7月~9月に杖を伸ばし、穂状に白色の花を多数つけます。日本における生育域は北海道~九州です。続いて『ヤブガラシ』広葉雑草・ブドウ科です。荒地、空き地、土手、河原などに生育します。5月頃に発生し、幼苗は全体的に暗紅色となっています。茎はつるになって広がり長さ2~5mまで成長します。その雑草は日本全国に分布しています。多年草は以上になります。
 雑草の種類を説明しました、ご紹介したように春に発生する雑草は非常に多く、防除が難しい多年生雑草も多く含まれます。雑草発生前に正しい対処が出来たかどうかでその年の雑草の生え方が大きく変わることになるでしょう。出来るだけ早めの対策を心がけましょう。雑草は大きく分けて春と秋に発芽するので、2回ともしっかり防除を行うのが理想的です。
 ここからは初めての方でも安心、安全に草刈りができるようにコツや豆知識を説明していきたいと思います。ボウボウに生えてしまった雑草を刈るのは、意外と大変な作業です。しかし、適切な道具を選び、ノウハウに沿った草刈りを行うことで、体の負担を練らすことができ、ストレス解消にも繋がります。まずは草刈りに必要な道具と装備について説明します。草を刈る道具としては『草刈り鎌』『剪定バサミ』です。これらは初心者の方でも扱いやすく、正しく使えば安全です。『草刈り鎌』は草刈りに必須ともいえる農具になります。簡単かつ効果的な作業のために、雑草を刈る道具が付随した大鎌など様々な大きさがあります。『剪定バサミ』は細かい場所の草刈りに用いる場合があります。庭の面倒な場所の草刈りとしてお勧めできます。手動の物や電動の物など様々な種類があります。必要な装備ですが、草刈りは上記でも説明したように草刈りの道具には刃物が含まれています。ケガのないよう服装選びは専用のものを装備することが望ましいです。特に足場が悪く不安定な場所が多いですので、滑り止めやスパイクの有無は重要になると思われます。素手や運動靴な度を使用すると手や足が滑ってケガに発展してしまうケースもありますので必ず軍手や長靴を着用してから草刈りを行うようにしましょう。また飛散する草や小石を防ぐために前掛け付きの作業着や専用のゴーグルを着用すると良いと思われます。作業着についてですが、活動中には様々なトラブルがあります。草負けや虫刺され対策のために腕まで隠せるものの着用をお勧めいたします。なぜなら、下草付近は蛇などの生物の巣窟になり、うっかり草丈のある場所に足を踏み入れた途端、蛇や虫などに噛まれてしまう恐れがあるからです。毎年ニュースなどで取り上げられているほど、よくあるシチュエーションになりますので自分の身を守るためにきちんとした装備をしてから草刈りを行うようにしましょう。
道具を揃えたなら、草刈りを始めましょう。草刈りの手順とコツを紹介します。まず刈る場所の安全を確認します。ポイントして砂利や作業の邪魔になるものなどの障害物を前もって移動しておくことが挙げられます。整理することで転倒などのリスクを予防することに繋がります。上記で説明した鎌を使用する場合、鎌は『振る』のではなく『引く』方法が正しく楽なやり方になります。これを意識することによって終わった後の疲労感がまったく違います。手作業での鎌刈りの際には刃の向きや行方をしっかりと確認して作業を行うようにしましょう。草刈りを行う土地の形によって刈り方が異なる場合があります。鎌の特性上、右から左に向けて引くことで草刈りを行います。そのため、四角形のスペースでは右側から、円形のスペースでは中央から反時計回りに刈るのがコツです。雑草も種類が多いため、一つの土地に複数の種類の雑草が生えている場合があります。その時は、大まかな場所を刃渡りの長い鎌で刈り取り、細かい刈り草の選別は刃渡りの短い鎌で刈り取るようにしましょう。仕上げは草集めです。ほうきやレーキなどを使用して一か所に刈り集めてから台車に積み上げましょう。以上が大まかな手順とコツになります。
雑草には刈り取る以外にも様々な対策があります。代表的な手段を説明します。今人気の雑草対策として『防草シート』と言うものがあります。雑草が生えてくる場所、または春・夏になると雑草に覆われどうにかしたいと思っている場所に防草シートと呼ばれるシートを敷くことで雑草が伸びてくるのを防いでくれる資材で雑草防止に最適です。原理としては遮光性の高い素材を使用している為、植物の生育に必要な光合成を妨げる事が出来るからです。ですので、素材にこだわっており、施行性や耐久性は申し分ありません。購入の為、初期に費用が関わりますが、その後のメンテナンスなどには費用は掛からないのも人気な理由かもしれません。また雑草が既に生えている場所、これから生えてくる場所へ除草剤を散布することで防除、退治します。既に生えている場所への除草剤は雑草退治になり、地上部のみ枯らすタイプや根まで枯らすタイプ等様々あります。地上部のみ枯らすタイプは、傾斜面など根まで枯らすと地面が崩れる可能性がある場所に使用されることが多いです。しかし、地上部のみですので根は生きている為、再び同じ株から生えてきます。根まで枯らすタイプは一度枯れてしまえば再び同じ株からは生えてきません。これから生えてくる場所へ散布する雑草防除タイプは土壌処理剤と呼ばれるタイプになります。地表面に除草剤による薬層を作る事で植物の発芽を妨げる効果があります。除草剤による雑草対策は非常に効果的ではありますが、一定期間または毎年といったサイクルで散布します。また雨によって流れるものもある為、その度に再度散布することになります。よって、除草シートと違いコストの負担が大きくなります。さらに、除草剤は雑草だけではなく、芝や花壇の花にも効果を及ぼす事もあります。散布する際には風向きや周囲に注意することもお勧めします。除草剤は古くからある対策ですが欠点も多く見られる事を理解して頂けたかと思います。
最後にご家庭で草刈りを行うために必要な道具や作業方法を紹介しましたが参考になられたでしょうか?刃物を取り扱う作業になりますので、草刈りの際に最も重要な項目は『安全性』に尽きます。必要な道具を取り揃え、安全対策を講じれば、簡単な草刈りならばご家庭でも十分に行うことが可能です。しかし、大規模の草刈りや健康被害が考えられる場合には。草刈り業者などの第三者に作業を委ねることも一つの手になります。


 

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